2010年11月
Lattice Diamondソフトウェアに、以前の環境にはなかった、設計フローのスクリプト実行という新機能が追加されました。Diamond環境のTclコンソールタブとは別に追加されたTclコンソール・アプリケーションによって、スクリプトを独立して実行できます。さらに、適切な環境変数が設定されていると、Tclコマンドを任意のシェルから直接実行できます。Diamond特有のTclコマンドディクショナリには、次の分野のものがあります。
DiamondのGUIにはTcl Consoleというラベルの付いたタブがあります。このタブでは、Diamond環境内でプログラムから発行されたTclコマンドを表示し、独自のコマンドを入力できます。各コマンドのヘルプは、オンラインヘルプでも、コンソールの“Help”コマンドを使用しても得られます。ヘルプコマンドを使用すると、トップレベルのヘルプ、特定のディクショナリのヘルプ、または各コマンドのヘルプが表示されます。既存のTclスクリプトファイルを使用するには、“source < script_file.tcl>”を使用します。Tclコンソールのコマンドをスクリプトファイルに保存するには、“save_script < script_file.tcl>”を使用します。

Diamond環境のTclコンソール
Diamondには、GUI環境全体を起動することなくTclコマンドを実行するための、独立したアプリケーションが付属しています。Windowsでこのアプリケーションを使用するには、スタート > すべてのプログラム > Lattice Diamond 1.0 > Accessories > Tcl Consoleの順に選択します。

DiamondのTclコンソール・アプリケーション
Lattice DiamondのTclスクリプトは、DOSやbashシェルなどのコマンドラインシェルから直接実行することもできます。そのためには、該当する環境変数を設定し、Tclスクリプトを作成する必要があります。例1に、既存のプロジェクトを実装するために作成されたTclスクリプトを示します。
例1. Lattice DiamondのTclスクリプト例
例1のスクリプトをWindowsのDOSシェルで実行するには、次のコマンドを入力する必要があります。
例2. Lattice DiamondのTclスクリプトを実行するためのDOSスクリプト
例2は、Lattice Diamondソフトウェアがデフォルトのディレクトリにインストールされていることが前提になっています。ソフトウェアが異なるディレクトリにインストールされている場合は、スクリプトを修正する必要があります。例2と同様に、例3はLattice Diamond Tclを、Windows上でCygwinのbashシェルで実行する方法を示しています。
例3. Lattice DiamondのTclスクリプトをWindows上で実行するためのbashスクリプト
例2と同様、この例もLattice Diamondソフトウェアがデフォルトのディレクトリにインストールされていることが前提になっています。ソフトウェアが異なるディレクトリにインストールされている場合は、スクリプトを修正する必要があります。
Lattice DiamondソフトウェアはLinuxでもサポートされています。例4に、例1のTclスクリプトをLinuxのbashシェルで実行するスクリプト例を示します。
例4. Lattice DiamondのTclスクリプトをLinux上で実行するためのbashスクリプト
前述の例と同様、この例もLattice Diamondソフトウェアがデフォルトのディレクトリにインストールされていることが前提になっています。ソフトウェアが異なるディレクトリにインストールされている場合は、スクリプトを修正する必要があります。
Lattice Diamondソフトウェアは、Lattice FPGAの設計に利用可能な、極めて完成度が高く柔軟なスクリプト実行環境を提供します。Lattice Diamond環境で提供される他の機能と組み合わせると、初めてFPGAを実装する場合にも、経験豊富な設計者がスクリプト化された設計フローを使用する場合にも、新しい機能がもたらされます。
利用可能なTclディクショナリ、及びユーザインターフェイスまたはTclコンソールからTclコマンドを実行する方法の詳細については、Lattice DiamondのTclスクリプト実行ビデオをご覧ください。