2010年12月データストレージOEMは、ストレージ容量と速度を向上しながら、コストを削減することが常に求められています。定評あるソリューションでは、磁気メモリまたは半導体メモリ、あるいはその両方を組み合わせて使用しています。磁気によるHDD(Hard Disk Drive)は低コストですが、ドライブが機械的な動作によって検索される必要があるため、データ取得速度は比較的低速という欠点があります。SSD(Solid State Drive)はフラッシュメモリを使用して電子的にデータにアクセスし、HDDと比べて最大500倍の速度を持ち、総合的なデータ転送が50倍まで改善されます。
最近数年でフラッシュメモリの価格は10分の1以下になりましたが、まだ磁気メモリよりも高価なメディアです。とはいえ、SSDは産業用コンピュータやハイエンド携帯システムなどの、高耐久性/高性能システムに適しています。SSDはSANやNAS環境で頻繁にアクセスされるデータ用にも使用され、システムの総合的な性能を高めています。
SSDにはより多くの電源、厳密な電圧監視、シーケンス制御、及びアクティブな電源初期化とシャットダウンが必要なため、複雑な電源管理が必要になります。パワーマネージャIIデバイスを使用すると、設計者はシステムコストと複雑さの両方を大幅に削減できます。単機能ICや抵抗とコンデンサを使用してこのような機能を実装する従来のソリューションでは、ホストシステムの電源のランプレートが違うために、タイミングに一貫性がないという問題があります。システム信頼性の向上や、ボードに搭載される部品の複雑さの軽減、プログラマビリティ、そしてコスト低減は、大幅な競争上の優位性をもたらします。

Solid State Drive Block Diagram
SSDは、活線挿抜またはソフトスタートした電源から確実に起動する必要があります。活線挿抜では、さまざまな電圧の電源が正しい順序で供給されるようにするため、電源保護とシーケンス制御が必要になります。電源のソフトスタートでは、確実な起動タイミングの生成という課題も加わります。設計の信頼性としては、電源が安定してから、マイクロプロセッサ及びロジック回路を順序正しくイネーブルする必要があります。
本来、上の図に示す設計例にはこれら全ての機能を組み込むため、抵抗、コンデンサ、タイマ、ウォッチドッグ・スーパーバイザ、電圧監視など、90個を超える部品と2個のDC-DCコンバータが必要です。パワーマネージャIIデバイスを1個使用すると、部品の合計点数が90から40に削減されます(2個のDC-DCコンバータも不要)。パワーマネージャIIでは、応答時間が改善され、正確な基準が提供され、RCタイミングネットワークが不要になります。また、正確なタイミング制御が得られることで、最悪の起動条件でもシステムの信頼性が向上します。カードの入力電源にスーパーキャパシタを使用し、活線挿抜イベント中の入力電圧の減少を遅らせることで、カードが正常にシャットダウンするための時間が得られます。パワーマネージャIIデバイスを使用すると、スーパーキャパシタの電圧を監視することでカードの取り外しを容易に検出してから、管理された状態でSSDを電源断できますので、データ破損を防止してさらに信頼性が向上します。パワーマネージャIIでは内蔵MOSFETドライブによって活線挿抜回路を簡略化でき、2個のDC-DCコンバータを安価なMOSFETスイッチに置き換えることができます。プログラムしやすいパワーマネージャIIでは、デバッグ中、及びマルチシステム・ハードウェア互換性テスト中の設計変更が、ボードレイアウトを変更することなくソフトウェア的に修正できるため、開発時間とコストも大幅に削減できます。
パワーマネージャIIミクストシグナル・デバイスファミリの詳細、及び開発キットやアプリケーションノードなどの設計リソースについては、次のリンクを参照してください。